ダイレクトボンディング⑵

昔詰めた所が変色したのでキレイにしたい、との事でダイレクトボンディング希望の患者さんです。全ての処置を顕微鏡下で、古い詰め物を外し、歯肉圧排を行い、自然な感じに見える様に3色のレジンを使用して、少しずつ10回ほどに分ける事で重合収縮を抑えながら充填しました。自費ならではの手法です。2時間以上もかかり、心が折れそうになりましたが、満足して頂けました。なお、術後写真の歯間に、研磨の際の粉が付着してますが、レジンがはみ出してる訳ではありません。ダイレクトボンディングの詳細は過去のブログを参照下さい。
当院では、初診時にいきなり顕微鏡治療(最低でも1時間は必要)を行う事はありません。診察後に、およその費用、時間、回数をお伝えし、その上で顕微鏡治療(自費)を希望される場合には90分以上の予約をお取りし、すべての作業を高性能顕微鏡、高倍率で精密虫歯除去を行います。虫歯が深いほど時間がかかり費用も高額となります。                                    歯を将来まで大切にしたい方虫歯を再発させたくない方には顕微鏡治療が最適です。正常な部位は削らずに虫歯だけを狙って削るのは、顕微鏡だからこそ可能な治療です。安価な顕微鏡や低倍率を使用すれば、かなりの時間短縮、プライスダウンが出来ますが、非常に小さい虫歯や、フロスの引っかかる段差が見えないので、私は使いません。昔、導入していた安価な顕微鏡では、段差がよく見えませんでした。現在は短時間、低倍率の顕微鏡歯科もあると思われますが、私が自分の歯を治療される際には何よりも「十分な時間」と経験、異常を見逃さない高性能顕微鏡で高倍率な治療、それに動画説明を希望するでしょう。きちんと処置が出来ていれば、動画を見せられるはずです。歯科治療は細かい作業の積み重ねです、ひとつずつ丁寧に進めて行く事が良い結果につながります。                         高松市の歯医者でも顕微鏡を導入する医院が増えてますが、慎重に選ぶ必要があります。詰め物の治療をされた場合、患者さんにはフロスが引っかかるか、否かでしか顕微鏡歯科の技術差は判断できないと思われます。引っかかるという事は段差が有るという事で、そこに汚れが溜まると虫歯になります。ですから虫歯の再発を抑えるにはフロスが引っかからない詰め物が本当は必要なんです。欠点は肉眼の何倍も時間がかかり、費用も高価な事。しかし、一番多いのが、虫歯の取り残しですから、顕微鏡の高倍率治療を最初から選択される事をオススメします。最後に支払いですが、キャッシュレス決済、クレジットカードは使えませんので予めご了承下さい。

術前

術中

術後